いびきが正常な呼吸音でないことはご理解いただけたと思いますが、かといってすべてのいびきが治療の対象となる危ないいびきというわけではありません。疲れているときや、お酒を飲んだときはいびきをかきやすく、一時的なものなら心配することもないでしょう。大いびきをかいて寝ていると、ぐっすり眠り込んでいるかのように見えますが、いびきは決して安眠ではなく、熟睡できず、慢性の睡眠不足状態、さらには慢性の酸欠状態に陥っているともいえます。いびきが体に害がなければ、たいした問題にもならないのですが、知らず知らずに健康を害していくから困るのです。ひどくなると睡眠時無呼吸症候群となり、この場合は寝ている間にたびたび呼吸が停止し、さまざまな症状を呈し、突然死の原因にもなるといわれています。このような危ないいびきについては、もちろん、早急に治療が必要になってきます。かといっても、本人には気づきようがないのですから、家族の協力が必要です。いびきの騒音は確かに家族の安眠を妨げるため、できるだけ耳をふさいでしまいたいところですが、ときには隣から聞こえてくるいびきにきちんと耳を傾けてみてあげてください。いびきの音は、いろいろなことを語っていて、深刻な病気がその音から発見されるケースもあるのです。