塩ビのリサイクル

2011-09-16

塩ビ(ポリ塩化ビニルまたは塩化ビニル樹脂。略号Pvc)という樹脂は、第一世代プラスチックと呼んでもよいくらい、歴史が古い。昔は、石炭と石灰とを高温で反応させて、それに水を反応させてアセチレンを作り、そして塩化水素を反応させて塩ビモノマーを製造した。今は石油化学品のエチレンを原料にして作る。歴史的に樹脂でありながら、優れた特性をいくつも持つため、今も重要プラスチックの一つを占める。プラスチックには、結晶性の構造をもつものと、非晶質の構造をもつものがある。塩ビは、塩素が電子を強く引き寄せるため、分子間力(または凝集力)がもっとも強く、分子鎖同士のからみ合いが多くなって非晶質の構造を作る。非晶質の樹脂は、作りかたで性質かあまり変わらないため、一般に品種が少ない。品種が少ないのは、リサイクルでは大きな利点だ。分子間力が強いから強度も高く、繊維にもしやすい。さほど一般的ではないけれど、塩ビ製の繊維も作られている。高分子の熱的な性質は「ガラス転移点」が決める。厳密な言いかたではいが、変形の始まる温度がガラス転移点だと思ってよい。