卑下する必要もコンプレックスを持つ必要もない

2011-08-26

私たちの外国語コンプレックスをなくしてもらうためです。「日本人は外国語が苦手だ」という話をよく耳にします。特にヨーロッパなどに行ってきた人が言いそうですが、それは当たり前です。スペイン語を話す人がポルトガル語も話せるといっても、それは、関西弁の話し手が関東弁も分かるし話せるというのに近いのですから。実際に南米では、ポルトガル語を話すブラジルと、スペイン語圏の国々と国境を接する辺りでは、ポルトガル語とスペイン語が混じったことばが話されています。イタリア語やフランス語とスペイン・ポルトガル両語も、もともと同じロマンス語族であり、交流も頻繁にあったし今でもあるので似ています。ですから、スペイン人がイタリア語とかポルトガル語とかフランス語を話せても不思議ではありません。日本は海で遮られていたためにこのような接点はなく、最近になって初めて海外と密に接するようになったのですから、外国語が苦手であるのは当然です。ヨーロッパ人が、ゲルマン語族のドイツ語、それにロマンス語族のスペイン語、スラブ語族のロシア語、ウラル・アルタイ語族の日本語を難なく話せたら、それは大したものですが、そんな人はあまりいません。接点のない国々のことばを習うのは、誰にとっても難しいことなのです。ですから、日本人が外国語ができないからといってことさら卑下する必要もコンプレックスを持つ必要もないのです。