幼児のときならともかく、大人になってから外国語を正しく習得するには、いまのところこの方法しかないと思う。少なくとも、これが最善の方法だろう。あるとき突然、急に英語が聞き取れるようになるまでは、じれったさと退屈に耐えなければならず、また数か月の間、毎日二時間という時間を割かなくてはならないので、忍耐力を要するやり方だが、それさえクリアすれば、これほど確実に成果をものにできるやり方はほかにないはずだ。子どもたちの場合はもっとやりやすい。いつだったか、八歳になる息子がミッキーマウスのアニメビデオ(英語のオリジナル版)を見ていたとき、その意味を息子にたずねてみたことがある。「いま、なんていったの?」「アイーウォナーゴー・ホーム、家に帰りたいって」えっ、いったいこれはどうしたことだ。家内にたずねてみると、息子はそのビデオをもう十回以上も見ているという。さらに他の言葉の意味もたずねてみたが、まだアルファベットも知らないのに、どれもすらすらと答える。しかもその発音は素晴らしい。本場の完全な英語をしゃべっている。期せずして、息子は私のノウハウを実行していたのである。