スチール缶、アルミ缶、ペットボトルには、容器包装の材質が何なのか、パッケージに識別マークが付いているので、ごみの分別をするときにすぐに区別できます。しかし、プラスチックか紙か見分けがつかないものもあります。そこで二〇〇〇年に、プラスチックと紙を区別する新しいマークが制定されます。紙は「飲料用紙製容器等」「段ボール製容器包装」「その他の紙製容器包装」の三区分に、プラスチックは、「ペットボトル」「その他のプラスチック製容器包装」の二区分に、材質が分けて表示されます。紙製の容器包装のうち段ボールについては、国際的な標準化の動きが進行中なので、それを待って統一することになります。プラスチックにはポリ塩化ビニルやポリエチレン、そしてペットボトルの原料となるPET樹脂など多くの材質があります。アメリカでは、米国プラスチック工業会(SPI)が、SPIコードとして自主的に材質表示を行ってきましたが、プラスチックには複合素材が多くあり、このコードでは対応が困難になりつつあります。そこで日本においては、プラスチックの素性をきちんと公開していくために、国際標準化機構ISOの基準に則ったマークの検討がされています。また、日本プラスチック工業連盟は、識別マークを付けることによりプラスチックの理解を消費者に広めていきたいと、積極的に材質表示を行う準備を進めています。容器包装リサイクル法によって、すべての事業者に材質の表示が義務づけられ、違反すると罰則があります。商品に製造年月日を記すことは当たり前になっていますが、これからは、容器包装の分別区分を「識別マーク」で示すことが当たり前になっていくでしょう。