新宿のビームスジャパンの場合

2011-03-04

新宿のビームスジャパンの場合も、三越の裏で、当時は小さな飲食店ばかりが目立つ場所だった。当時、その立派な構えが妙に浮いて目立っていたことを覚えている。この出店セオリーも、いってみれば陳腐化回避の鉄則、ビッグマイナースピリットの表れということができそうだ。これは、やはり表通りに面した一等地、たとえば表参道ヒルズや世界的な一流ブランドのメガストアが軒を並べる表参道や、高級ブランドストリート化している銀座の並木通りの出店パターンとは大きく違う。また、逆のケースでいえば、一時はアンチビームスの急先鋒的存在でもあった裏原宿系のショップの、目立ったサインも出さず、扉も閉め、シヤッターも半分下ろしておくといった一見お断り的な閉鎖的な出店手法は、ビームスのセオリーをさらに深化させたものだったといえるだろう。一等地をわざわざ避けて出店するのは、わざわざ来てもらえる店であれ、という意味もあるが、人通りの多い場所だと、フリーの客でごったがえすため本来の顧客に不愉快な思いをさせてしまうという配慮や、一時的に集客はできたことがアダとなって、オープンバブルが弾けた後、ブームが終わった店のように見えることを嫌うという意味もある。